まとめサイトがやっている事は根本的には漫画村と変わらないのではないか
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こんにちは、あわどおりです。
最近のネット検索、欲しい情報手に入らなくなってる説を提唱したい pic.twitter.com/qdcQAjYGgA
— 橋本ゆの (@riko3_) September 29, 2018
3週間前にこんなツイートをリツイートしたのですが、確かに今日は何を検索しても一発で有力なサイトが出てこないといったことが多くなってきた気がします。
今回はこのツイートについて考えてみてまとめサイトが増えることによって起きる弊害について考察してみました。
サジェストを汚染するNAVERまとめ
クソサイトといえばまず候補に上がるのがNAVERでしょう。 LINE株式会社の親会社であるネイバーが運営するまとめサイトです。
ページのほとんど(全部)が引用、画像がほとんど無断転載、アホみたいに高いドメインパワー、SEO汚染の化身のようなサイトです。
引用に関して、著作権法32条1項によると「公表されている著作物を引用して利用できる」とされています。
第32条
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
ページ内の方全てを引用で構成するのは、どう考えても正当な範囲内であるとは考えられません。写真についても引用元を記すだけでその写真の撮影者や作者に許可を取っていません。過去にはそれが原因でまとめの作者に対する訴訟も起きています。
また、ワードプレスやはてなブログとは違いすべての記事が1つのドメイン内に収まっていることで、全ての記事が高いドメインパワーを有します。そのため全ての記事が上位に表示されやすくなります。
ドメインパワーについては過去の記事で紹介しています。こちらからどうぞ。
ドメインパワーが高くても記事の数が多くなければ良いのですが、ネイバーはまとめの作者に報酬を払うことにより大量の記事を作成しています。
報酬といっても 1 PV約0.01円というエグいくらい中抜きされた金額です。個人のブログですら1PV0.1〜0.3円あることを考えれば90〜97%をマージンとして取っていることになります。
ネイバーのユーザーはそのわずかなお金を得るために出所が不明な不確かな情報を掲載していきます。その結果間違った情報が拡散されていきます。
コンテンツを無断転載して儲けるという手法は本質的に言えば漫画村です。だって他人のコンテンツでお金を得るわけですから。
これは俺的ゲーム速報はちま起稿などのまとめサイトにも言えることで、これらのサイトが増えていく事はGoogleの評判に悪影響を与えることを意味するため、近い将来にGoogleでものを調べる人が減りその結果広告収入が減少することにつながります。
広告収入が減少するのはまとめサイトの管理人だけでなく個人でブログを運営する方にも言えることですので、個人の方も他人事ではありません。
インターネットの発達によりインターネットのユーザは確かに増えましたが、それと同時に倫理を守らない(モラルがない)ユーザも増えて来ています。
本来であれば学校の授業でインターネットに関する情報倫理について教えるべきなのですが、インターネットが急速に発達したことが原因で今の20代から30代のユーザにはきちんとした教育ができていないといえます。
今からでも遅くないので小学校中学校の義務教育課程で情報倫理を必修の授業として含めて欲しいです。
調べ物にGoogleを使うメリットが少なくなってきている
昨日私がいろいろなブログをサーフィンしていた時に、「今の時代はGoogleを使うよりSNSを使った方が早く情報得られる」というオピニオンを見ました。
TwitterやFacebookなどのSNSには速報性があります。これらの情報には確かに不確かな情報はありますが、自らダブルチェックをすれば回避できる間違いであることが多いです。
対して情報の詳しさがウリだったGoogleは近年、質の低いコンテンツによりユーザビリティーが減少した結果、わざわざ使うメリットが少なくなってきています。
例えば今すぐ作れるズボラ飯を知りたいと言う時を考えてみましょう。
Googleを使う場合「ズボラ飯」と検索し、出てきたサイトを片っ端から調べていくため、時間がかかります。
対してTwitterを使う場合Twitter.comから「ズボラ飯」と検索するだけで誰かが 140文字のツイートにまとめてくれたものが大量に表示されます。
話題のドラマの感想や野球の試合実況などもGoogleを使うよりTwitterでハッシュタグを使った方が速報性のある情報を得ることができます。
このように、様々な調べ物をする際にGoogleを使って調べるメリットが徐々に少なくなってきています。
Googleがこのまま質の低いコンテンツを検索結果の上位に表示し続けたら、どんどんユーザが離れていき個人で運営しているサイトへのアクセスはどんどん減少していくでしょう。
どうにかしてこの状況を打破する方法を見つけて欲しいと思っています。
おわりに
今回はまとめサイトが検索エンジンに及ぼす悪影響から今後のGoogleがどうなっていくかについて考察してみました。
Googleが広告を出してサイトの運営者にお金を提供することになってから、サイトの運営者は
「どのようにして読者に有力な情報を教えよう」という考えから「どのようにしてみんなの視線を集めよう」
という考え方になってしまいました。
「(有名人の名前) 彼女」と検索したときに出てきがちな、GoogleとかTwitterを使って調べてみたけどわかりませんでした!まぁでもそのうちできると思います!みたいな記事が最たる例です。
あんな記事が最上位に表示されるのは私としても非常に悲しい気持ちになります。
利益が生まれることにより、頑張るベクトルがずれてしまっているというのが今のサイト運営者です。
私含めサイトやブログを運営している方はお金について考える前に、サイトに訪問してくれる方に読んでよかったなぁと思わせられる内容かをもう一度吟味して頂きたいなと感じました。
あわどおり