オワコンとなってしまった新青森駅
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みなさんは新青森駅を知っているだろうか。
2010年に新幹線が開通した青森の駅である。東京駅と青森駅を片道3時間で繋ぐ素晴らしい(?)駅である。
そんな青森駅だが、駅前は何もない。
お隣の県の岩手県と比べてもその差は一目瞭然である...
盛岡駅(岩手県)の駅前の様子
東北なので駅前の規模はそこまで大きくないが飯屋もまあまああるし、駅前なのでビルもめちゃめちゃある、流石は県を代表する駅である。
岩手と言えば冷麺であるが、駅前には冷麺屋さんがあり、美味しい冷麺を食べることもできる。
盛楼閣というお店なのだが、中々にオススメである。スイカが入っているのは謎。
蒙古タンメンの辛さ5が食べれるレベルなら一番上のレベルの辛さも楽しむことが出来ると思う。しかも滅茶滅茶うまい...
対して新青森はどうだろう。
新青森駅(青森県)
駅の西側には何もないので東側を主に映してみた。しかしどうだろう、ありえんくらいなんもない。
駅前にレンタカー屋さんが数店舗とコンビニが1つあるのみで他には何もない。。。
まるで車が使えない人間は青森に来るなと言っているようである、まぁ実際にそうなのだが...
こんな感じで、県を代表する駅である新青森駅前は駅ナカに申し訳程度ある飯屋を除けばほとんどないのである。1~2km離れた所にガーラタウンというショッピングモールはあるが、近くに駅はなくアクセスにバスを使う必要がある。
なぜ新青森駅前には何も建っていないのか
今回はなぜ新青森駅前に商業施設が一つもないのか考察してみた。
航空写真を見て分かる通り、駅前は更地と宅地しかありません。何故このような事態になってしまったのでしょうか。
コンパクトシティ政策が開発を阻害している
青森市が掲げる政策の中にコンパクトシティ政策というものがあります。
青森は雪が尋常じゃないくらい降るので、除雪費用がやばいくらいかかります。
その額なんと40億ほど。青森市からすれば毎年40億の出費は大痛手であり、その額を何とかして減らしたいというのが青森市の願いです。
コンパクトシティーと言うのは、住宅地を密集させることで除雪する面積を少しでも減らそうと言うものです。
新青森駅前の面積はとても広いため、大量に商業施設を作ってしまうとそちらに人が移住してしまい人口が分散することで除雪面積が広がってしまい、結果として除雪費用が増えてしまいます。
新青森駅前に人口が密集してしまうのを防ぐために市は建築できる建物に規制をかけました。この規制がめちゃめちゃに厳しかったために、誰も土地を買ってくれませんでした。
2014年にはこの規制を緩和しましたが、それ以降に建った大型の施設といえば「東横イン」だけです。東横インは2019年にオープンする予定で、既に完成しているようです。
駅が完成するタイミングで駅前の土地を誰も買ってくれなかったという事はとんでもない機会損失です。
せめて観光者向けとして商業施設の1つや2つくらいは作って欲しかった感はあります...
今や新青森駅の認識は北海道に向かう新幹線の1通過駅として認識されてしまうようになってしまいました。
今後青森県が発展していくためにも、新青森駅前の土地の扱い方はしっかりと考えていく必要があると思います。
おわりに
今回は青森の駅で 1番栄えていると思われているであろう新青森駅がなぜこのような事態になってしまっているのか考察してみました。
ただでさえ東北は人工面観光面で大きな痛手を受けているためこのまま対策をしなければ、新幹線が札幌まで開通してしまった際にはほとんどの観光客が青森に止まってくれなくなってしまうでしょう。
頼むから新青森駅前にもデケエショッピングモール作ってくれ〜〜〜と思うあわどおりでした。